xSIG 2023
xSIG (cross-disciplinary workshop on computing Systems, Infrastructures, and programminG) は,JSPP,SACSIS,ACSI の伝統を受け継ぎ,2017年より新たに始まった国内会議です. 全主催・協賛研究会の分野にまたがる(cross-SIG) 幅広い分野を対象とします.
xSIG は,これら分野にまたがる発表,議論の場を提供すること,および,国際標準的なピアレビューを行って若い研究者を育成することを目指しています.
- xSIG で得られたフィードバックを元に研究を進展させ,国際学会やジャーナルへと歩を進めることを期待します.予稿集を発行しませんが,採択された論文は,会議期間中,会議参加者のみに対して提供します.また,昨年までに引き続き,情報処理学会ACS論文誌ではxSIG連携号を準備しています.xSIGの次のステップの一つとして投稿をご検討ください.
- 国際標準的な学会形式(査読を意識した投稿,査読を受ける・する,PC会議での議論など)を通じて,実質的なフィードバック,および,若い研究者への査読論文執筆の訓練・練習の場を提供します.学生を含む若手研究者が,論文査読やプログラム委員を早期体験する機会としてヤング・プログラム委員制度を設けます.
- 学生を対象とする賞を多く設けます.
2020年より,xSIGは国内のコンピューティングシステム関連の研究会が一堂に会する機会であるSWoPPの中で開催しています.
参加登録
- こちらからご登録ください。現地での受付はございません。
プログラム
- こちらをご参照ください。
会期・会場
重要日程
2023/3/ 8(水)2023/3/15(水) 17:00 (JST): 論文登録〆切 (延長無)2023/3/15(水)2023/3/21(火) 17:00 (JST): 論文アップロード〆切 (延長無)- 2023/4/21(金)頃: 採否通知
- 2023/8/2(水)-4(金): SWoPP 2023 開催 (xSIG2023はその一部)
Poster
ポスター発表募集
xSIG 2023では、全主催・協賛研究会の分野にまたがる幅広い分野 (cross-SIG) を対象としたポスター発表を募集します。
- 新たな研究の構想や問題提起、将来の展開を見据えた萌芽的な研究など、あらゆる段階の研究の紹介
- xSIG 2023およびSWoPP 2023の各研究会で口頭発表を行う研究の紹介
- 既発表の研究の紹介
- 研究・開発プロジェクトの紹介
学生を対象とした優秀ポスター発表の表彰を予定しています。 (ただし、xSIG 2023の口頭発表論文で受賞されている方は対象外とします) 学生、若手研究者に限らず、様々な年代の方の発表をお待ちしております。
xSIG 2023およびSWoPP 2023の各研究会で口頭発表を行う論文についても、ポスター発表することを推奨します。口頭発表の内容を踏まえて、ポスター発表を通じて密な議論がなされることを期待します。
なお、ポスターセッションはxSIG/SWoPP会場での「対面形式」での開催とします。
ポスター発表の申込件数が多い場合には、より多くの方に発表機会を提供するために、xSIG 2023およびSWoPP 2023の各研究会で口頭発表を「行わないもの」を優先し、ポスター発表をお断りすることがございます。また、xSIGの関連分野外の発表についてもお断りすることがございます。予めご了承ください。
投稿
投稿時に必要なものは、タイトル、著者、アブストラクト(和文200〜400文字程度、英文100〜200語程度)のみで、論文は不要です。 後日、xSIGウェブサイト上でタイトルと著者を掲載します。
投稿システム
投稿には,EasyChairを利用します.
- ポスタ投稿ページ
ポスター電子版(希望者のみ)
希望者のみ、xSIGの論文と同様に会議参加者のみに対して提供することができます。 電子版ポスターアップロード〆切までにEasyChair上で提出してください。
発表
xSIG 2023ポスターセッション(日時は後日告知)においてポスター発表を行ってください。 デモ等を行いたい場合には事前にご相談ください。内容によっては対応できかねることがございます。
ポスターボードは、縦176cm、横116cmです。 表面が起毛のため、マジックテープを用いて貼り付けて頂きます。
ポスター発表関連の日程
- 投稿〆切: 2023年
7月4日(火)23:59 (JST)7月12日(水)23:59 (JST) - 採否通知: 2023年7月7日(金)以降随時
- 電子版ポスターアップロード〆切(希望者のみ): 2023年7月28日(金)23:59
- ポスターセッション: 2023年8月2日〜4日(後日告知)
採択/受賞
採択論文
レギュラー論文(投稿順)
- 小泉 透 (東京大学), 入江 英嗣 (東京大学), 坂井 修一 (東京大学):
“融合積和演算命令を生かす高速かつ高精度な三角関数の実装” - 三浦 真矢 (東京工業大学), 常 穹 (東京工業大学), 宮崎 純 (東京工業大学):
“GPU による大規模データの k-way in-place マージ” - 星野 喬 (サイボウズ・ラボ):
“高機能と高性能を両立させるロックテンプレートの提案” - 長﨑 舜 (東京大学), 門本 淳一郎 (東京大学), 入江 英嗣 (東京大学), 坂井 修一 (東京大学):
“形状自在計算機システムのための動的再構成可能なネットワーク” - 中村 徹舟 (九州大学), 宮村 信 (ナノブリッジ・セミコンダクター株式会社), 井上 弘士 (九州大学), 川上 哲志 (九州大学), 阪本 利司 (ナノブリッジ・セミコンダクター株式会社), 多田 宗弘 (ナノブリッジ・セミコンダクター株式会社), 谷本 輝夫 (九州大学):
“極低温不揮発 FPGA を対象とした誤り耐性量子コンピュータ向け表面符号復号器の RTL 設計” - 工藤 侑也 (北海道大学), 深谷 猛 (北海道大学), 岩下 武史 (北海道大学):
“連立一次方程式の求解を前提とした大規模疎行列の条件数推定” - Natsuo Iida (University of Tokyo), Le Li (University of Tokyo), Kenjiro Taura (University of Tokyo):
“VRegex: Efficient Regular Expression Searching Using SIMD-Accelerated Automaton” - 長田 大樹 (電気通信大学), 八巻 隼人 (電気通信大学), 三輪 忍 (電気通信大学), 本多 弘樹 (電気通信大学), 五島 正裕 (国立情報学研究所):
“TCAM を用いずにルータの最長一致検索に対応するキャッシュ-メモリ・システム” - 酒井 駿輔 (名古屋工業大学), 山本 和諒 (名古屋工業大学), 二本松 秀樹 (名古屋工業大学), 塩谷 亮太 (東京大学), 五島 正裕 (国立情報学研究所), 津邑 公暁 (名古屋工業大学):
“トランザクショナルメモリのための最適なベンチマークの開発に向けて” - 藤江 健吾 (名古屋工業大学), 宮川 晃輔 (名古屋工業大学), 塩谷 亮太 (東京大学), 五島 正裕 (国立情報学研究所), 中島 康彦 (奈良先端科学技術大学院大学), 津邑 公暁 (名古屋工業大学):
“自動メモ化プロセッサのルックアップテーブルにおける置き換えアルゴリズム RRIP の実装と評価”
ショート論文(投稿順)
- 伊藤 千紗 (お茶の水女子大学), 竹房 あつ子 (国立情報学研究所), 中田 秀基 (産業技術総合研究所), 小口 正人 (お茶の水女子大学):
“5G SA 環境における IoT システムのためのモバイル通信性能評価” - 幸田 涼詩 (東北大学), 高橋 慧智 (東北大学), 下村 陽一 (東北大学), 滝沢 寛之 (東北大学):
“ベクトルプロセッサを用いた統計的機械学習に関する研究” - Limin Wang (University of Tokyo), Masatoshi Hanai (University of Tokyo), Toyotaro Suzumura (University of Tokyo), Shun Takashige (University of Tokyo), Kenjiro Taura (University of Tokyo):
“On Data Imbalance in Molecular Property Prediction with Pre-training” - Shun Takashige (University of Tokyo), Masatoshi Hanai (University of Tokyo), Toyotaro Suzumura (University of Tokyo), Limin Wang (University of Tokyo), Kenjiro Taura (University of Tokyo):
“Is Self-Supervised Pretraining Good for Extrapolation in Molecular Property Prediction?” - 高橋 舞衣 (日本女子大学), 相馬 菜生 (日本女子大学), 佐藤 美唯 (日本女子大学), 小原 百々雅 (日本女子大学), 倉光 君郎 (日本女子大学):
“大規模言語モデル T5 を用いたプログラミング初学者向けエラー対応 AI モデル” - 巽 友佑 (名古屋工業大学), 津邑 公暁 (名古屋工業大学):
“GPU のメモリアクセスパターンの静的解析に基づくデータ構造の選択手法” - Reo Otsuka,勝俣 夏輝 (工学院大学),山口 実靖 (工学院大学):
“頻度を考慮した TCP BBR の expire による TCP 公平性改善”
ポスター発表(投稿順)
- #28 Kengo Fujie, Kosuke Miyagawa, Ryota Shioya, Masahiro Goshima, Tomoaki Tsumura
“自動メモ化プロセッサのルックアップテーブルにおける置き換えアルゴリズムRRIPの実装と評価” - #29 並木 悠太, 細見 岳生, 田主 英之, 山下 晃弘, 伊達 進
“研究データ管理のための透過的な来歴記録システムにおけるeBPFの活用” - #30 中尾 昌広, 上野 晃司, 藤澤 克樹, 児玉 祐悦, 佐藤 三久
“自動性能チューニング機能を搭載したGraph500ベンチマーク” - #31 Kenichi Yasukata
“System Software Research for High-speed I/O Devices” - #32 Tatsumi Yusuke, Tomoaki Tsumura
“GPUのメモリアクセスパターンの静的解析に基づくデータ構造の選択手法” - #33 Shunsuke Sakai, Hideki Nihommatsu, Kazuaki Yamamoto, Ryota Shioya, Masahiro Goshima, Tomoaki Tsumura
“トランザクショナルメモリのための最適なベンチマークの開発に向けて” - #34 Toru Koizumi, Hidetsugu Irie, Shuichi Sakai
“融合積和演算命令を生かす高速かつ高精度な三角関数の実装” - #35 谷口 昂平, 遠藤 新, 阿部 洋丈, 李 天鎬, 伊達 進
“超分散コンピューティング基盤の実現に向けた Deterministic Networking (DetNet) の調査” - #36 Yushi Ogiwara, Hideyuki Kawashima
“ROS TF for huge-scale device management” - #37 Momoka Obara, Shiho Takano, Kyoko Koyanagi, Kimio Kuramitsu
“コーパス権利保護に配慮した分散型LLM学習システムに向けて” - #38 Shiho Takano, Miyu Sato, Kimio Kuramitsu
“多言語コード翻訳に用いた大規模言語モデルのコード生成能力の自動評価に向けて” - #40 友利 壮敦, 長名 保範
“Kyokkoの通信レイテンシ性能評価” - #41 石川 伊織, 鴨志田 圭吾, 谷本 輝夫, 川上 哲志, 田中 雅光, 井上 弘士
“単一磁束量子回路を用いた細粒度パイプラインプロセッサの性能分析” - #42 Masahide Fukuyama, Masahiro Tanaka, Hideyuki Kawashima
“SGXを用いた耐タンパ性を有するSiloの設計” - #43 Jun Liang, Yanzhi Li, 菅谷 みどり
“マルチノード計算プラットフォームにおけるP2P通信を用いたノード間通信手法の検討” - #44 Nao Souma, Waka Ito, Kimio Kuramitsu
“ChatGPTによる静的コード検査能力の調査” - #45 Zhongbo Tang, Tomonori Hayami, Tomoaki Mameno, Kazunori Nozaki, Chonho Lee, Susumu Date
“Deep learning based teeth identification and dental restoration extraction on panoramic radiographs” - #46 山本 隼矢, 阿部 洋丈, 山澤 健太, 加藤 和彦
“走行中の車両間における特性の異なる経路を用いたマルチパスデータ転送手法の評価” - #47 Shu Sugita, Masumi Aoki, Toru Koizumi, Hidetsugu Irie, Shuichi Sakai
“STRAIGHT ISAにおける実行頻度情報を利用した転送命令挿入位置最適化” - #48 井口 拓海, 菅谷 みどり
“IoTデバイスの分散ファイルシステム(IPFS) 利用に向けたプリフェッチング手法による応答性能向上” - #49 青木 信雄, 竹房 あつ子, 石川 裕, 小野 泰司, 坂根 栄作, 合田 憲人
“ゼロトラストIoTに基づくIoT機器のOTAソフトウェア更新実現に向けて” - #50 内田 克, 川島 英之
“ロックマネージャの並行化による決定論的並行性制御法の高速化” - #51 佐藤 幸紀, 齊藤 大貴, 深井 貴明, 広渕 崇宏
“超分散コンピューティングのための実行コード最適化技術の開発” - #52 Yosuke Ueno, Yuna Tomida, Teruo Tanimoto, Masamitsu Tanaka, Yutaka Tabuchi, Koji Inoue, Hiroshi Nakamura
“超伝導量子計算機のシステムレベル最適化に向けて〜QAOAを対象とした場合〜” - #53 鴨志田 圭吾, 石川 伊織, 谷本 輝夫, 川上 哲志, 田中 雅光, 井上 弘士
“超伝導単一磁束量子プロセッサ向けメインメモリの検討” - #54 中田 秀基
“JuliaとActorを用いた強化学習フレームワークの提案” - #55 Li Yanzhi, Midori Sugaya
“ヘテロジニアス環境向けServerlessエッジプラットフォームの開発” - #56 Li Yanzhi, Wang Liangwen, Midori Sugaya
“Edge Computing の分類に関する検討と議論” - #57 Taiki Miyakawa, Li Yanzhi, Takaaki Fukai, Takahiro Hirofuchi, Midori Sugaya
“I/O処理オフロードに向けたSmartNICとCPUのネットワーク性能特性の比較” - #58 鈴木 進太郎, 中田 裕貴, 松原 克弥
“異種OS機能連携によるセキュアコンテナ実現に向けた予備評価” - #59 劉 世芾, 金子 竜也, 高前田 伸也
“ニューラルネットワークの完全整数学習のためのオプティマイザ” - #60 Wataru Hashimoto, Takahiro Shinagawa
“Leasing of Heap Pointers to Prevent Use-After-Free” - #61 Shohei Minami, Toshio Endo, Akihiro Nomura
“The Aggressive Oversubscribing Scheduling for Interactive Jobs on a Supercomputing System” - #62 Kohei Asano, Shinya Takamaeda
“LLMはLLVM IRのsuperoptimizerになれるのか?” - #63 Taito Morikawa, Katsuya Matsubara
“Linux IoTデバイス群を対象としたP2P型OSプロビジョニング機構” - #64 佐々木 怜名, 竹房 あつ子, 中田 秀基, 小口 正人
“ROS準拠ロボット及びエッジを活用したIoTシステムの性能評価” - #65 石津 恭介, 種村 匠真, 中山 彪之助, 田中 雅光, 小野 貴継
“半磁束量子回路における消費電力モデルの検討” - #66 菅 研吾, 平山 侑樹, 金子 竜也, 高前田 伸也
“高精度な低ビット幅ベイジアンニューラルネットワークの検討” - #67 星野 喬
“高機能と高性能を両立するロックテンプレートの提案”
受賞論文
Research Awards
Best Research Award
- 小泉 透 (東京大学), 入江 英嗣 (東京大学), 坂井 修一 (東京大学):
“融合積和演算命令を生かす高速かつ高精度な三角関数の実装”
Outstanding Research Award
- 長﨑 舜 (東京大学), 門本 淳一郎 (東京大学), 入江 英嗣 (東京大学), 坂井 修一 (東京大学):
“形状自在計算機システムのための動的再構成可能なネットワーク” - 工藤 侑也 (北海道大学), 深谷 猛 (北海道大学), 岩下 武史 (北海道大学):
“連立一次方程式の求解を前提とした大規模疎行列の条件数推定”
Student Awards
IEEE Computer Society Japan Chapter xSIG Young Researcher Award
- 酒井 駿輔 (名古屋工業大学):
“トランザクショナルメモリのための最適なベンチマークの開発に向けて”
Best Master’s Student Award
- 長田 大樹 (電気通信大学):
“TCAM を用いずにルータの最長一致検索に対応するキャッシュ-メモリ・システム”
Outstanding Master’s Student Award
- 三浦 真矢 (東京工業大学):
“GPU による大規模データの k-way in-place マージ”
Best Undergraduate Student Award
- 藤江 健吾 (名古屋工業大学):
“自動メモ化プロセッサのルックアップテーブルにおける置き換えアルゴリズム RRIP の実装と評価”
Outstanding Undergraduate Student Award
- 中村 徹舟 (九州大学):
“極低温不揮発 FPGA を対象とした誤り耐性量子コンピュータ向け表面符号復号器の RTL 設計” - Natsuo Iida (University of Tokyo):
“VRegex: Efficient Regular Expression Searching Using SIMD-Accelerated Automaton”
Student Awards for Criteria
Outstanding Effort Award
- 幸田 涼詩 (東北大学):
“ベクトルプロセッサを用いた統計的機械学習に関する研究” - Shun Takashige (University of Tokyo):
“Is Self-Supervised Pretraining Good for Extrapolation in Molecular Property Prediction?” - 高橋 舞衣 (日本女子大学):
“大規模言語モデル T5 を用いたプログラミング初学者向けエラー対応 AI モデル”
Outstanding Presentation Award
- Limin Wang (University of Tokyo):
“On Data Imbalance in Molecular Property Prediction with Pre-training”
Outstanding English Award
- 該当なし
Poster Award
- Yusuke Tatsumi (Nagoya Institute of Technology)
“GPUのメモリアクセスパターンの静的解析に基づくデータ構造の選択手法” - 鈴木 進太郎 ( 公立はこだて未来大学)
“異種OS機能連携によるセキュアコンテナ実現に向けた予備評価” - Kohei Asano (東京大学)
“LLMはLLVM IRのsuperoptimizerになれるのか?” - 劉 世芾 (東京大学)
“ニューラルネットワークの完全整数学習のためのオプティマイザ”
CFP
Call for Papers
募集対象 と 査読の基準
xSIG は,計算システム,計算基盤,プログラミングに関する,複数の研究会 にまたがる (cross-SIG) 幅広い分野の論文を募集します. 新規性の高い論文はもちろんのこと,実装・開発事例や実験データ等を含めた有用性の高い論文も歓迎します. 投稿された論文に対して プログラム委員会 (PC) による査読(論文審査)が行われます. 査読の役割としては,限られた発表枠に対して論文を選定することを外すことはできません. しかし xSIG は,査読のプロセスを通して研究の進展と研究者の育成に資する ことが最も重要であると考えます. 査読者は,投稿された論文そのものに対する評価にとどまらず,研究を進展させるための建設的なコメントを返します. 投稿者には,そのフィードバックを活かして研究を進展させ,投稿論文を基にした論文を国際会議・学術論文誌などへ投稿することを期待します. そのため,採択論文・受賞論文の選定に際しては,論文自体の完成度に加えて,研究の内容と将来性を総合的に評価します.ただし,論文としての論旨の確かさ等,研究内容を他者に的確に伝えているかどうかは評価の対象となります. また,より効果的なフィードバックを返すために、投稿時にコメントへのリクエストを書いていただきます.
投稿論文のフォーマット
論文に使用する言語は,日本語,英語 のいずれかとします. 予稿集を発行しないという特徴を活かし,投稿論文のページ数・フォーマットの制限を大幅に緩和します.原則,フォーマットは制限しません.そのため,ページ数ではなく,文字数・ワード数による緩やかな分量の制限を設けます.分量は,twocolumn,10pt だと 5~10ページ程度に相当します.
投稿システム
論文投稿・査読には,EasyChairを利用します.
- 論文投稿ページ
締め切り
2023/3/ 8(水)2023/3/15(水) 17:00 (JST): 論文登録〆切 (延長無)2023/3/15(水)2023/3/21(火) 17:00 (JST): 論文アップロード〆切 (延長無)
表彰
Research Awards
Best Research Award を 1件,Outstanding Research Award を 最大2件程度,それぞれ選出し,全著者を受賞者として表彰します.賞金は,Best が 3万円,Outstanding が 2万円です.
IEEE Computer Society Japan Chapter xSIG Young Researcher Award
第一著者が登壇発表を行い登壇発表時点で40歳以下である論文の中から,総採択論文数の10%程度を xSIGプログラム委員会が選出し,第一著者を受賞者として表彰します.副賞賞金は,学生の場合 1万円,社会人の場合 3万円の予定です(ただし総額5万円以内).
Student Awards
第一著者が修士課程学生(論文投稿時)である論文の中から,Best Master’s Student Award を 1件,Outstanding Master’s Student Award を 最大2件程度,それぞれ選出し,第一著者を受賞者として表彰します.賞金は,Best が 1万円,Outstanding が 5千円です.
第一著者が学部生以下の学生(論文投稿時)である論文の中から,Best Undergraduate Student Award を 1件,Outstanding Undergraduate Student Award を 最大2件程度,それぞれ選出し,第一著者を受賞者として表彰します.賞金は,Best が 1万円,Outstanding が 5千円です.
Student Awards for Criteria
第一著者が修士課程以下の学生(論文投稿時)である論文の中から,Outstanding Effort Awardを 最大3件程度選出し,第一著者を受賞者として表彰します.これは,当該論文の技術的貢献に関する実装やデータ取得などに対してかけられたtime and effortを顕彰するものです.
第一著者が修士課程以下の学生(論文投稿時)である論文の中から,Outstanding (Presentation | English ) Award を 1件程度ずつ選出し,第一著者を受賞者として表彰します.これは,論文の説明の明確さや論旨の確かさ等,および優れた英語での論述を顕彰するものです.
ヤング・プログラム委員制度
若い研究者にとって,プログラム委員としての経験を積むことは,自身の研究・論文執筆活動にとっても非常に有益です.xSIG では,学生を含む若手研究者に,ヤング・プログラム委員 として採否決定会議を含むプログラム委員会に体験的に参加する機会を設けます. ヤング・プログラム委員の資格は,査読付き論文の投稿の経験があることとします. 1件の投稿論文には,通常のプログラム委員に加えて,最大 1名のヤング・プログラム委員が割り当てられます.ヤング・プログラム委員は,割り当てられた論文の査読を行うとともに,採択決定会議での議論にも加わります.ただし,採否の最終決定は,論文に割り当てられた通常のプログラム委員とプログラム委員会によって行います.
応募方法
お名前,ご所属(学年/職名),メールアドレス,これまで発表された論文リスト(査読の有無を記載)と,
ご自身について照会できる方のお名前,ご所属,職名,メールアドレスを添えて以下までご連絡ください.
xsig2023-pc-core@googlegroups.com
ヤング・プログラム委員の重要日程(予定):
- 2023/3/13 (月) ヤングPC応募締切 (延長無)
- 2023/3/15 (水) 17:00 (JST) 論文アップロード〆切 (延長無)
- 2023/4/14 (金) 午後 採否決定会議 (都内あるいはオンライン)
- 2023/4/21 (金)頃 採否通知
二重投稿
投稿論文と,当該論文と同一あるいは同一グループの著者による以下の論文が,プログラム委員会によって同一と判断された場合には,二重投稿とみなし,採択しません:
- 査読(論文審査)中の論文
- 査読(論文審査)を伴う,ISBN あるいは ISSN を有する刊行物に採録された論文
なお,同一性の判断は,その内容によって行い,記述言語,文体,体裁等の差異は問いません.
二重投稿の事実が論文の採択決定後に判明した場合には,採択を取り消すことがあります.ただし,論文の採否通知後に国際会議,論文誌へ新規に投稿することは妨げません.
フォーマット
投稿論文フォーマット
言語
和文,または,英文 とします.
必要項目
以下の必要項目が含まれている限り,フォーマットは制限しません:
- 最初のページのヘッダ部に “xSIG 2023 Confidential Draft — Do NOT Distribute!” と記載.
- 題目 (title)
- 全著者の氏名と所属 (authors and affiliations). xSIG は,single-blind workshop です.
- 内容梗概 (abstract)
- 本文
- 参考文献 (reference) これら以外の項目(例えば,謝辞など)が含まれていても構いません. 和文の場合,英文の題目,著者名(所属),内容梗概は,論文中に記載する必要はありません.ただし英文の題目と著者名(所属)は,登録時に必要となります.
分量
参考文献を 除き,和文 10,000~20,000文字程度,英文 4,000~8,000 words 程度 とします.ページ数は制限しません.この分量は,twocolumn,10pt だと 5~10ページ程度に相当します.
会期中に参加者に公開する論文
会期中に参加者に公開する論文は,採択決定後,会期前に別途 提出いただきます.
LaTeX
jarticle.cls などを利用する場合
jarticle.cls などを利用する場合,\maketitle の代わりに,例えば以下のような記述をすることで,フォーマットに適合した論文を作成できます.これはあくまで一例ですので,使用するスタイルファイルに合わせて適宜修正して下さい.
\documentclass[10pt, a4j]{jarticle} \begin{document} \twocolumn[ \centering xSIG 2023 Confidential Draft --- Do NOT Distribute!\\ \vspace{5ex} {\LARGE 論文題目}\\ \vspace{4ex} {\large 著者氏名1$^{\dagger}$\hspace{1em} 著者氏名2$^{\dagger}$\hspace{1em} 著者氏名3$^{\ddag}$ % … }\\ \vspace{2ex} $\dagger$: 著者所属1\hspace{1em} $\ddag$: 著者所属2\\ \vspace{3ex} ] \begin{abstract} 本稿は, … 述べる. \end{abstract} \section{はじめに} 近年では,… \cite{bib:xsig-2023}. \begin{thebibliography}{99} % 参考文献 \bibitem{bib:xsig-2023} xSIG 2023, /2023/ (2023). \end{thebibliography} \end{document}
情報処理学会 LaTeX スタイル・ファイルを利用する場合
情報処理学会の ipsj.cls を用いる場合には,以下のようにしてリフォーマットすることができます.
\documentclass[submit,techrep,noauthor]{ipsj} % techrep, noauthor で,英文題目等が未定義でも通る \title{ \raisebox{4ex}[0pt][0pt]{\normalsize\rm xSIG 2023 Confidential Draft --- Do NOT Distribute!}\\ % タイトルにヘッダを埋め込み 論文題目} % \etitle{Title in English} % \etitle は定義しない \affiliate{T}{東都大学 情報学研究科\\ Graduate School of Informatics, Toto University} \author{情報 太郎 }{Taro Joho}{T}[joho@toto-u.ac.jp] \begin{abstract} 本論文は, …述べる. \end{abstract} \begin{document} \maketitle \thispagestyle{plain} % ヘッダ・フッタを消す(\maketitle のあるページ) \pagestyle{plain} % ヘッダ・フッタを消す \section{はじめに} 近年では,… \cite{bib: xsig-2023}. \def\newblock{\hskip .11em plus .33em minus .07em} \bibliographystyle{ipsjunsrt} % 参考文献 \bibliography{myrefs} \end{document}
卒業論文・修士論文 と 投稿論文
xSIG では,卒業論文・修士論文の基となる論文の投稿を歓迎します. ただし,卒業論文・修士論文と投稿論文は,目的からして異なります.卒業論文・修士論文のベースとなる論文を投稿する場合には,以下の点に注意してください:
- ヘッダ等に「卒業論文」,「修士論文」などと書かない.
- (自身だけではなく)全著者の氏名と所属を書く.
- 「指導教員」や「提出日時」を書かない.
- 謝辞の宛先,内容.
前記の文字数・ワード数制限を超過しない場合であっても,技術的内容に比して長すぎる論文は一般に減点の対象になります.特に,卒業論文・修士論文のベースとなる論文を投稿する場合には,以下を推奨します,すなわち: 背景知識を,
- 当該分野の専門家なら知っているであろう一般的背景知識 と,
- 当該分野の専門家に対してでも説明を要するであろう論文固有の背景知識
に,章・節を分けて記述しておき,投稿論文では前者を省略するのです.
これらを分けて記述しておくことは,卒業論文・修士論文を分かりやすくするうえでも役立つでしょう.
組織
組織委員会
組織委員長 | 井上 拓 | (IBM) |
組織委員 | 岩下 武史 | (北海道大学) |
遠藤 敏夫 | (東京工業大学) | |
小口 正人 | (お茶の水女子大学) | |
合田 和生 | (東京大学) | |
五島 正裕 | (国立情報学研究所) | |
田浦 健次朗 | (東京大学) | |
滝沢 寛之 | (東北大学) | |
津邑 公暁 | (名古屋工業大学) | |
中田 秀基 | (産業技術総合研究所) | |
ローカルアレンジメント | 松原 克弥 | (はこだて未来大学) |
プログラム委員会
プログラム委員長 | 竹房 あつ子 | (国立情報学研究所) |
プログラム副委員長 | 高前田 伸也 | (東京大学) |
光来 健一 | (九州工業大学) | |
山室 健 | (NTT) | |
ポスター委員長 | 高前田 伸也 | (東京大学) |
プログラム幹事 | 中田 秀基 | (産業技術総合研究所) |
丹生 智也 | (遺伝学研究所/国立情報学研究所) | |
プログラム委員 | 穐山 空道 | (立命館大学) |
阿部 洋丈 | (筑波大学) | |
新井 淳也 | (NTT) | |
安藤 洸太 | (北海道大学) | |
大島 聡史 | (九州大学) | |
小川 周吾 | (日立製作所) | |
鬼塚 真 | (大阪大学) | |
門本 淳一郎 | (東京大学) | |
金田 悠作 | (Rakuten Mobile) | |
川上 哲志 | (九州大学) | |
川島 英之 | (慶應義塾大学) | |
空閑 洋平 | (東京大学) | |
鯉渕 道紘 | (国立情報学研究所) | |
合田 和生 | (東京大学) | |
小柴 篤史 | (TU Munich) | |
小島 拓也 | (東京大学) | |
小林 諒平 | (筑波大学) | |
坂本 龍一 | (東京工業大学) | |
佐藤 将也 | (岡山県立大学) | |
佐野 健太郎 | (理化学研究所) | |
塩谷 亮太 | (東京大学) | |
柴田 誠也 | (NEC) | |
下川辺 隆史 | (東京大学) | |
菅谷 みどり | (芝浦工業大学) | |
田崎 創 | (IIJ) | |
田所 秀和 | (キオクシア) | |
辻 美和子 | (理化学研究所) | |
中尾 昌広 | (理化学研究所) | |
中澤 里奈 | (IBM東京基礎研究所) | |
中島 耕太 | (富士通) | |
中園 翔 | (ヤフー) | |
根本 潤 | (Scalar) | |
早坂 光雄 | (日立製作所) | |
深井 貴明 | (産業技術総合研究所) | |
深谷 猛 | (北海道大学) | |
星野 哲也 | (名古屋大学) | |
水島 宏太 | (WALC) | |
宮崎 純 | (東京工業大学) | |
八杉 昌宏 | (九州工業大学) | |
安戸 僚汰 | (京都大学) | |
八巻 隼人 | (電気通信大学) | |
横田 理央 | (東京工業大学) | |
横山 大作 | (明治大学) | |
吉川 隆英 | (富士通) | |
吉村 剛 | (IBM) | |
Thiem Van Chu | (東京工業大学) | |
ヤングPC | 石黒 健太 | (法政大学) |
荻原 湧志 | (慶應義塾大学) | |
椎葉 瑠星 | (総合研究大学院大学) | |
平山 侑樹 | (東京大学) |
主催・協賛
主催 | (社) 情報処理学会 | システム・アーキテクチャ研究会 | (ARC) |
ハイパフォーマンスコンピューティング研究会 | (HPC) | ||
システムソフトウェアとオペレーティング・システム研究会 | (OS) | ||
プログラミング研究会 | (PRO) | ||
共催 | IEEE | Computer Society Tokyo/Japan Joint Chapter | |
協賛 | (社) 情報処理学会 | データベースシステム研究会 | (DBS) |
電子情報通信学会 | コンピュータシステム研究専門委員会 | (CPSY) | |
データ工学研究専門委員会 | (DE) | ||
リコンフィギャラブルシステム研究専門委員会 | (RECONF) |
History
「考える会」
1989年に第1回が開催されたJSPPから,SACSIS,ACSI と,名称を変えながら続けられてきた国内会議ですが, 通算27回目にあたる ACSI 2016 をもって,先行きが不透明となりました. そのため,その後のあり方について関係コミュニティ全体で前提条件無く議論するため, 研究分野間の新たな連携に関する検討会(通称:考える会) を発足し,2016年2月から7月まで,4回に渡るオフライン・ミーティングにおいて議論を重ねてきました. その結果,以下のことが再確認されました:
各研究会個別の取り組みに加えて,研究会を横断する (cross-SIG) コミュニティ全体で会議等を開催することは, 分野間の研究交流のために重要である. 投稿論文を査読することは,論文投稿者の研究の発展,ならびに,若手査読者の経験の増大に資する. 国内会議での発表は研究の初期的な通過点と位置付けるべきである.したがって: この会議への投稿がその後の国際会議・論文誌への投稿の妨げとなってはならない. 既発表とみなされるリスクは低減すべきである.また,初期的な通過点と位置付けるにあたっては, 言語を英語に限定することは必ずしも有効ではない. 学生を含む若手研究者の育成の役割を重視すべきである. xSIG の基本的な構想 は,この 「考える会」において議論されたものです. 「考える会」の議論の詳細については,こちら をご覧ください.
過去のxSIG
- xSIG2022 (SWoPP内開催.オンライン/海峡メッセ下関)
- xSIG2021 (SWoPP内開催.オンライン)
- xSIG2020 (SWoPP内開催.オンライン)
- xSIG2019 (慶應義塾 大学 協生館)
- xSIG2018 (一橋講堂)
- xSIG2017 (虎ノ門ヒルズフォーラム)