募集対象
xSIG は,計算システム,計算基盤,プログラミングに関する,複数の研究会にまたがる (cross-SIG) 幅広い分野の論文を募集します.
募集対象は,国内外の査読付き雑誌・査読付き会議に既発表/採択決定済みでない論文とします.レターやテクニカルノートなどの,通常の論文とは異なる基準で査読されるカテゴリの発表/投稿も同様の基準で取り扱います.なお,雑誌・会議で既発表/採択決定済みであっても予稿集等が ISBN あるいは ISSN を有しない配布物の場合には未発表とみなします.
新規性の高い論文はもちろんのこと,実装・開発事例や実験データ等を含めた有用性の高い論文を歓迎します.
査読の基準
投稿された論文に対して プログラム委員会 (PC) による査読が行われます.査読の役割としては,限られた発表枠に対して論文を選定することを外すことはできませんが,査読のプロセスを通して研究の進展と研究者の育成に資する ことを主たる目的とします.査読者は,投稿された論文そのものに対する評価にとどまらず,研究を進展させるための建設的なコメントを返します.投稿者には,そのフィードバックを活かして研究を進展させ,投稿論文を基にした論文を国際会議・学術論文誌などへ投稿することを期待します.
そのため,採択論文・受賞論文の選定に際しては,論文自体の完成度に加えて,研究の内容と将来性を総合的に評価 します.ただし,論文としての論旨の確かさ等,研究内容を他者に的確に伝えているかどうかは評価の対象となります.
ヤング・リサーチャー発表枠
採択された論文については,本会議中に口頭発表を行っていただきます.口頭発表に使用する言語は 日本語,英語 のいずれかとします.
xSIG では,レギュラー・セッションに加えて,ヤング・リサーチャー発表枠 を設け,若手の研究者に発表の機会を多く提供します.惜しくもレギュラー・セッションには不採択となったとしても,第一著者が B4,M1,M2 学生(論文投稿時)である論文の中から,ヤング・リサーチャー枠で口頭発表を行う論文を更に選定します.ヤング・リサーチャー枠は,発表時間を調整して,多くの投稿者が発表できるようにします.
ヤング・リサーチャー枠に採択となった場合には,口頭発表を行った後に開催される ポスター・セッション でもう一度発表することを推奨します.口頭発表の内容を踏まえて,ポスター発表で更に密な議論がなされることを期待します.
なお,ポスター発表はこれ以外にも別途募集する予定です.
論文の投稿規定
論文に使用する言語は,日本語,英語 のいずれかとします.
プロシーディングズを発行しないという特徴を活かし,投稿論文のページ数・フォーマットの制限を大幅に緩和します.まず,フォーマットは制限しません.そのため,ページ数ではなく,文字数・ワード数による緩やかな分量の制限を設けます.
フォーマットと分量について,詳しくは こちら をご覧ください.例えば,各大学の卒業論文,修士論文のフォーマットは,この条件を満たすと思われます.
論文投稿・査読には,EasyChair を利用します.詳しくは,投稿の手引き をご覧ください.
表彰
Best Research Award を 1件,Outstanding Research Award を 3件程度,それぞれ選出し,全著者を受賞者として表彰します.
また,第一著者が { B4 | M1 | M2 } 学生(論文投稿時)である論文の中から,Best { B4 | M1 | M2 } Student Award を1件ずつ,Outstanding { B4 | M1 | M2 } Student Award を 3件程度ずつ,それぞれ選出し,第一著者を受賞者として表彰します.
更に,第一著者が B4,M1,M2 学生(論文投稿時)である論文の中からは,Outstanding { Originality | Significance | Presentation | Effort | English } Award を 1件程度ずつ選出し,第一著者を受賞者として表彰します.特に,Outstanding Effort Award は,実装やデータ取得などに対してかけられた time and effort を顕彰するものです.
なお,同一の論文がこれらの賞を複数受賞することはないものとします.
ヤング・プログラム委員制度
若い研究者にとって,プログラム委員としての経験を積むことは,自身の研究・論文執筆活動にとっても非常に有益です.xSIG では,学生を含む若手研究者に,ヤング・プログラム委員 として体験的に プログラム委員会 に参加する機会を設けます.
ヤング・プログラム委員の資格は,査読付き論文の投稿の経験があることとします.
1件の投稿論文には,通常のプログラム委員に加えて,最大 1名のヤング・プログラム委員が割り当てられます.ヤング・プログラム委員は,割り当てられた論文の査読を行うとともに,採択決定会議での議論にも加わります.ただし,採否の最終決定は,論文に割り当てられた通常のプログラム委員とプログラム委員会によって行います.
ACS 論文誌における連携号
情報処理学会 ACS 論文誌 において,xSIG 連携号 を発刊します.xSIG で発表される研究の次の投稿先の一つとしてご検討ください.本連携号の論文募集は,xSIG 2017 の採択通知 (2017/02/02) から約3週間後,登録〆切:02/17(金),論文アップロード〆切:02/24(金)です.
xSIG への投稿論文を元にした論文を本連携号に投稿した場合には,xSIG の PC 委員会が ACS での審査に協力します.これにより,通常よりもさらに 迅速かつ一貫性のある審査 を目指します.ただし,同連携号でも ACS 論文誌の採録基準に基づいて審査が行われます.xSIG の採択基準とは同一ではありませんので,ご留意ください.